新入園、新入学の季節を迎えました。
実は新入園を迎えた保育園児は4月ころからよく風邪をひくようになります。
生後数か月過ぎるとお母さんからの移行抗体が減少してきます。
乳幼児は感染症にかかりやすくなります。
ましてや小さな子供さんが集まる保育園では、感染症の流行を防ぐことは困難です。
例えば保育園では、RSウイルスやヒトメタニューモウイルス、インフルエンザウイルス、手足口病、
嘔吐下痢症など実に多くの感染症の集団感染がしばしば起こります。
インフルエンザウイルスについてははっきりとした登園基準がありますが、
そのほかのウイルスについてははっきりとしたものはありません。
これらの感染症は、かかられた子供さんの症状が落ち着いた状態になった後でもウイルスを
排出していることがしばしば認められています。したがって熱が下がってすぐ登園した場合、
ウイルスが周囲に広がってしまう可能性があります。
実際もう少し休んでいただけるといいのになあと思うこともよくあります。
しかしお母さんの仕事が忙しかったり、子供さんをみてくれる人がいらっしゃらない場合も
多々あり、こちらからお願いできないケースも多くあります。
それだけではなく、中には感染していても症状が軽かったり、全く症状が見られないといった
不顕性感染の方がいらっしゃることがよくあります。
ですから保育園では、感染症の侵入と流行を完全に阻止することは
不可能であるということがわかっております。
頂上は狭く、頂上に至る鎖場は狭く切れ落ちていて登りづらかったものの、
頂上からは両神山がよく見えました。5月のお休みに両神山に登る予定です。
つい10年ほど前はのどが痛いといえば抗生剤を処方した時代もありました。
最近は抗生剤の不適正な使用により、耐性菌が増えてきています。
実は子どもの感染症の9割以上がウイルス性のため、抗生剤は不要であることは
よく言われています。しかしこれは抗生剤を使用しないことではありません。
必要な抗生剤を適切な量と期間投与して感染症を効果的に治療することを言います。
たとえば今まで漫然と抗生剤を投与していた中耳炎についても最近のガイドラインでは2歳以下
では10日まで、2歳以上は5〜7日と規定されています。
中耳炎は日本ではほとんどの場合抗生剤を最初から処方しています。
しかし、抗生剤を使用しなくても鼓膜の充血や腫れは2週間までに75%が治り、
抗生剤を使ったときの治る率90%との差は15%程度です。
また抗生剤の効きにくい耐性菌が増えてきたため、治りづらい難治性の中耳炎も多くなっている
ことも踏まえ、抗生剤の使用を制限した治療法が日本でも広がってきています。
よく心配される難聴が残らないかというご質問ですが、
難聴が残るような合併症はほとんどありません。
急性中耳炎は生後6か月から1歳6か月の間よく起こりますが、
3歳を過ぎると急に減ってきます。焦らないで待ちましょう。
滲出性中耳炎の場合も耳鼻科で定期的に診察を受けていただければ、難聴になるような合併症が
見逃されることはないでしょう。
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●医師会病院 夜間当番 ○午後4ヶ月健診 於健康管理センター △休診