1月の休日には医師会病院に150名をこえる患者さんが押し寄せたとのことです。 学級閉鎖も相次いだ1月でした。2月に入り、流行のピークが過ぎたようです。 1月のウイルスのタイプは、2009年に新型として流行したA型のH1N1が50%、 A香港型が49%を占めているとのこと。 当院でもA型のインフルエンザに2回かかられた方も出ています。 インフルエンザとは? インフルエンザウイルスは口や鼻あるいは目の粘膜から人の体に侵入してきます。 侵入したウイルスは細胞に侵入して増殖をします。1日から2日の潜伏期を経て、 発熱などのインフルエンザの症状が出現します。 発病後多くの方は安静にしていれば1週間程度で回復しますが、 中には熱性けいれんを併発することもあります。 肺炎や脳症などの重い合併症が出現し、重症化し入院治療が必要な方もおられます。 インフルエンザの治療は? 今までのタミフル、リレンザ、イナビルに加えて、今シーズンからゾフルーザという 1回内服する新しい抗インフルエンザ薬が登場しました。 マスコミでも話題として取り上げられたお薬です。 従来のタミフル、イナビル、リレンザなどはインフルエンザウイルスが 細胞の外に出てほかの細胞に感染するのを防ぐお薬に対して、 ゾフルーザはウイルスが細胞の中で増えるのを防ぐお薬です。 画期的なお薬ですが、すでに耐性ウイルスも出ているということです。 日本小児科学会で推奨するインフルエンザ治療薬にゾフルーザは含まれておりません。 また妊娠中のゾフルーザは推奨されていません。 画期的なおくすりですが、将来必ず出てくる新型インフルエンザに備えて 乱用は避けたいお薬だと思います。
なんといってもインフルエンザ予防の基本はワクチンです。 ワクチンはウイルスに対する免疫力を高めることで発症を予防し症状の重篤化を抑制します。 13歳以上は1回の接種(小児は2回)によりシーズンを通じた効果が期待されます。 一方、タミフルの予防内服は連続して服用している期間のみ持続します。 つまりシーズンを通した予防効果は当然ありません。 インフルエンザワクチンの有用性については、国内の研究によれば、 65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者について34〜55%の発病を阻止し、 82%の死亡を阻止する効果があったとされています。 また6歳未満の小児を対象とした2015/2016シーズンの研究では、発病防止に対する インフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。 現行のインフルエンザワクチンは接種すれば絶対にかからない、というものではありません。 しかしインフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関して、 一定の効果があるとされています。(厚生労働省ホームページより抜粋) まだまだインフルエンザは流行します。手洗いやせきエチケット、 人混みを避けるといった対策が大事ですよ。
初期療法 花粉が飛び始める少し前から治療を開始することをいいます。 症状が現れるのを遅らせたり、症状を軽くしたりすることにつながります。 毎年2月14日あたりを目安にしてくださいねとお話しているのはそのためです。 スギ花粉症のひどいかたへ 舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は根治療法といって、 抗アレルギー薬と違い、花粉の症状を抑えるのではなく、発症させないようにする治療法です。 花粉そのものの成分を使用した治療法で、スギ花粉の成分を舌につけ、 粘膜から取り込むことにより体を慣らし、体質を改善する薬です。 治療期間はだいたい4年ほどかかります。ご質問ある方は遠慮なく聞いてください。
Sunday | Monday | Tuseday | Wednesday | Thursday | Friday | Saturday |
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●医師会病院 夜間当番 ○境保健センター1才6ヶ月健診 △休診