寒暖の差が大きい11月ですね。
クリニック入口のケヤキの木も紅葉し、落ち葉がいっぱいになっています。
今年もあと2ヶ月になってしまいました。
今年はいろいろなことがありましたね。
でも今年のように家族が皆元気で一緒に食事をしたり、笑ったり、悲しんだりと家族のありがたさを感じた年はなかったでしょうね。

先日来日したブータン国王が物質が豊かなことより、心が豊かであることが大事であることを訪問先でお話していましたが、物質的満足を求めてきた日本人が忘れていたことであったかもしれませんね。
ついつい家族だからとか親しいからといってしてもらった事に感謝し、それを言葉に出して言うことを忘れがちです。
いくら便利だとはいえメールなどでは本当の気持ちは伝わらないものです。
ありがとうと感謝の気持ちを伝えては如何ですか?





おたふくかぜが流行中です
予防接種をしていない方は接種しましょう。
保育園でも小学校でも流行しています。

耳の下や,あごの下にある唾液腺がはれて、おたふくのような顔になるのでおたふくかぜと呼ばれています。
通常両側が腫れますが、片側だけのことがあります。
ひどく腫れると痛みでものが食べられなくなることがあります。
小さいお子さんは熱が出ない事も多いですが、小学生では熱が1週間続くこともあります。
ひどい頭痛と吐き気を訴え、熱が高い場合は、ウイルス性の髄膜炎を合併している場合があります。
そういった場合は入院が必要になってきます。
隋液検査をすることで診断がつきますが、通常は後遺症なく治っていきます。

また合併症としてもう一つ注意が必要なのが難聴です。
最近の調査では難聴を合併する頻度は200〜600人に1人と報告されており、発症頻度は低くないようです。
だだし難聴は片側だけのことが多く、初期には気づかれない事があります。
予防接種を受けることで、多くの場合この難聴は防ぐことができます。

おたふくかぜは水ぼうそうと違って特効薬がありません。
またみずぼうそうは、水ぼうそうの友達と接触しても72時間以内にワクチンを接種すれば発症を予防することができますが、おたふくかぜのワクチンには発症を予防する効果はありません。
ですから1歳以上のお子さんには予防接種をしてぜひとも防いでほしい疾患です。
よく罹ってしまったほうがいいから予防接種をしないと言った意見をお聞きしますが、合併症もあなどれません。
ぜひともワクチンをして頂きたいと思っています。



マイコプラズマ肺炎が流行中です
去年も秋に流行しましたが、今年は9月ころより流行し、去年より患者さんの数はかなり多くなっています。
マスコミにも取り上げられ、皇族の方も罹られたようです。

マイコプラズマは飛沫感染でうつります。
幼児も見られますがが、学童で最も多く、大人も罹ります。
発熱、せき、鼻水など風邪症状ではじまりますが、次第に咳がひどくなるのが特徴です。
熱が下がっても、ひどい咳がしばらく続きます。
胸痛を訴えたかたも何人かおられました。
またじんましん様の発疹が見られた方もおられました。
聴診ではわかりにくく、診断にはレントゲン撮影や抗体検査をします。

幸い多くの方の肺炎は比較的軽症が多く、だいたい1週間の通院、自宅療養で治っていきますが、乳幼児や喘息などがある子どもさんは重くなることがあります。
中耳炎や髄膜炎、脳炎などの合併症を起こすこともありますから、注意が必要です。
潜伏期は6〜32日と長く、免疫も長続きしないので、繰り返し感染します。

治療はマクリライド系の抗生剤を使うのが原則です。
しかし数年前はマクロライド系の抗生剤を使うとすぐ熱が下がったものですが、最近は抗生剤を使用後4日は熱が続くことが多く、治療への反応が不良といった印象です。
マクロライド耐性マイコプラズマは最近多く報告されていますが、マクロライド系抗生剤を使用して48時間以内に解熱しない場合耐性菌であることを考慮し治療をしている現状です。





 
  日本脳炎の接種対象が拡大されています。
確認してください。
平成7年6月1日から平成19年4月1日生まれの方で、日本脳炎の予防接種を4回済ましていない方は
20歳になるまでに公費でワクチンの接種ができるようになりました。
母子手帳で確認してください。
 
子宮頚がんワクチン(定期接種)

子宮頚がんを引き起こす発がん性のあるHPV(ヒトパピローマウイルス)は皮膚や粘膜に存在するありふれた
ウイルスです。その中で特にHPV16型と18型の2種類は子宮頚がんになりやすいといわれています。
この子宮頚がんワクチンを接種することで16型と18型の感染をほぼ100%防ぐことができます。
このワクチンはすでに海外では100ヵ国以上で接種されています。
子宮頚がんは最近20〜30歳代の女性に急増しています。


接種する時期

中学1年〜高校2年女子


平成22年度に高校1年生であった公費対象者で接種差し控えにより1回目の接種が出来なかった今年度高校2年生の接種を希望されている方に本年度6月10日より、接種が再開となっています。
期間が限られていますので早めに予約をして下さい。
またそういった方が周りにおられたら、お知らせしてください。

 

 
日本脳炎ワクチン(定期接種)

一昨年6月より、新しい製造方法により製造された乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンが使用できるようになりました。
特例接種者:積極的接種が差し控えられたために接種を受ける機会を逃してしまった方(平成7年6月〜平成19年4月1日生まれ)は4歳から20歳までの間に4回接種のうち受けてない分の回数を接種できるようになりました。4回目(2期)は1期 を終了した9歳以上での接種となります。


T期

3歳〜7歳半

U期およびT期を完了されていない方 

9歳〜13歳未満


 
MRワクチン(公費接種)

T期 満1歳〜2歳未満
U期 小学校就学前の1年間(年長)
V期 中学校1年生
W期 高校3年生

平成20年より5年間中学1年生と高校3年生を対象にMRワクチンを接種しています。


 
ヒブワクチン(公費接種)

細菌性髄膜炎などの重症の細菌感染を引き起こすインフルエンザ菌b型(ヒブ)を予防するワクチンです。


接種する時期

生後2カ月〜5歳未満


 
小児肺炎球菌ワクチン(公費接種)

ヒブと同様に細菌性髄膜炎、敗血症を伴う肺炎、中耳炎などを引き起こす肺炎球菌を予防する子供用のワクチンです。特に細菌性髄膜炎の原因菌は ヒブと肺炎球菌が大半を占めます。
その半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5歳くらいまでが危険年齢です。
(5歳すぎての発症もあります。)


接種する時期 生後2カ月〜5歳未満

 
  ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチンの問診表は受付にあります。
お持ちでない方は申しつけて下さい。




冬に向かい込み合う季節となりました。
診察がスムースに進むようご協力をお願いします。


赤ちゃんの下着のホックは診察前にはずして、すぐに診察できるようにお願いします。
   

コートを着たままの診察はご遠慮ください。
すぐに診察できるような(胸やおなかを診察しやすい)準備をお願いします。

   
クリニック内は飲食禁止です。
お子さんが食べ物を食べていると咽を診る際、口の中の食べカスで見えにくかったり、吐いてしまうことがあります。
また下痢をしたり吐き気のあるお子さんも待っておられますので、ご協力お願いします。



 
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●医師会病院 夜間当番 ○境保健センター1才6ヶ月検診 ▲短大講義(午後)